普通車の車検費用はいくら?内訳と相場・業者別の違いを徹底解説

車検費用にはいくつかの種類があり、内容を理解しておくことで予想外の出費を避けることができます。
今回は、普通車の車検費用について、内訳や相場、業者による違いまで詳しく解説します。

普通車の車検費用の内訳とは

車検費用は大きく分けて「法定費用」「車検基本料」「追加整備・部品交換費用」の3つ。
どの車でも条件ごとに費用が一定のもの、車の状態や選ぶ業者によって費用が異なるものがあります。
必ず支払う法定費用の内訳
法定費用は、どの業者で車検を受ける場合でも共通して必要になるもの。
これには「自動車重量税」「自賠責保険料」「印紙代」の3つが含まれます。
たとえば自動車重量税は、車の重量によって金額が決まっています。
自賠責保険料は、事故に備えた最低限の保険で、24カ月分で約17,650円(2025年時点)程度。
軽自動車の方が、若干ですが安価に設定されています(24カ月分で17,540円)。
印紙代は車検を通すための書類手数料で、検査方法によって異なりますが1,000円前後が目安です。
これらは法的に定められているため、支払いが免除されたり、値引き対応をしてもらえたりすることはありません。
業者に支払う車検基本料の内容

車検基本料とは、業者が車検整備を行う際の手数料や点検・検査作業にかかる費用のこと。
主な内容には、法定点検(24カ月点検)、検査機器による確認、排ガスチェックなどが含まれます。
業者によっては洗車や室内清掃などのサービスが含まれる場合も。
ディーラーや整備工場、車検専門店、ガソリンスタンドなど、依頼先によって料金に差があります。
たとえばディーラーでは4〜6万円程度、車検専門店では2〜4万円程度が一般的。
サービスの質と料金のバランスを考慮して選ぶのがよいでしょう。
状況に応じて発生する追加整備・部品交換費用

実際の車検では、基本料だけで済まないケースも多いです。
点検の結果、ブレーキパッドの摩耗やオイル漏れ、タイヤの劣化などが見つかれば、整備や部品交換が必要になります。
たとえばブレーキパッドの交換だけでも1万円以上、タイヤの交換となれば数万円が追加でかかることも。
部品交換代はディーラーの方が高い場合があります。
その分、対応の品質が高い利点はあります。
交換で使用する部品が純正だったり、該当メーカーに特化した知識や技能による高品質なサービスが保証されていることから、ディーラーでの費用は高額になりがち。
追加整備や部品交換費用は車の使用状況や経年劣化により大きく変わるため、事前に見積もりを確認することが大切です。
信頼できる業者に相談しながら、必要性の高い整備を優先すると安心ですね。
【重量別】普通車の車検費用相場
普通車の車検費用は、車の重量やエコカー減税の適用有無などによって大きく異なります。
車両重量ごとの相場(法定費用+車検基本料+事務手数料)は下記のとおりです。
※下記の表は九州産交オートサービス(株)での車検見積もりを参考とした数値です。
※年式は2022年(令和4年)、エコカー減税適用なしで設定。
例 | 重量 | 費用総額 |
プリウス | 1.5t以下のハイブリッド車 | 69,150円 |
ヤリス | 0.5〜1t以下 | 60,950円 |
カローラ | 1〜1.5t以下 | 69,150円 |
ライズ | 1.5〜2t以下 | 77,350円 |
ライトバン全般 | 総重量2t以下 | 46,350円 |
エルグランド | 2t以上 | 85,550円 |
年代のカスタマイズや詳細な内訳は、九州産交オートサービスのお見積もりシミュレーションページをご覧ください。
【業者別】普通車の車検費用と特徴の比較

車検はどこで受けても良いものの、依頼する業者によって費用やサービス内容に大きな差が生まれます。
それぞれの特徴を知っておくことで、自分に合った業者を見つけやすくなるでしょう。
各業者の費用面、技術面に関しての早見表を下記に掲載しています。
下記はあくまでも傾向の話であり、条件などによっても異なります。
各業者の詳細は、その後の説明をご参照ください。
業者 | 費用面 | 技術面 | 依頼先の見つけやすさ |
ディーラー | ▲ | ◎ | ◯ |
民間整備工場 | ◯ | ◎ | ◯ |
車検専門店 | ◎ | ◯ | ◎ |
カー用品店 | ◯ | ▲ | ◎ |
ガソリンスタンド | ◎ | × | ◎ |
ユーザー車検 | ◎ | ▲ | ▲ |
◎:とても優れている
◯:良好
▲:やや不安あり
×:あまりおすすめできない
ディーラー車検の費用と特徴
新車購入時と同じメーカーのディーラーに依頼する車検は、信頼性が高く安心感が魅力です。
純正部品を使い、整備士もその車種に精通しているため、品質重視の方に選ばれています。
ただし、料金は比較的高め。
10〜15万円前後になることが多く、追加整備が入るとさらに上がる可能性もあります。
その分、丁寧な点検や保証がつくこともあるため、コストより安心を優先したい方にはおすすめです。
民間整備工場の費用と特徴

地域に根差した整備工場では、柔軟な対応とコストパフォーマンスの良さが魅力。
ディーラーと比べて2〜3万円ほど安くなることもあり、8万〜12万円程度で車検を受けられるケースもあります。
工場によってはディーラーにも負けない高品質な対応をしてくれる場合も。
ただ、工場ごとに技術力に差があるため、信頼できるところを選ぶには事前の評判確認が大切。
小規模で親しみやすく、相談しやすい環境を重視する方に向いているかもしれませんね。
車検専門店の費用と特徴
「早い・安い・便利」が売りの車検専門店は、スピーディーな対応を求める方にぴったり。
料金は6万〜10万円程度と比較的リーズナブルで、パッケージ化された明確な価格設定が安心材料となります。
店舗によっては必要最低限の点検に絞っている場合もあるため、しっかり整備したい方はオプションの内容をよく確認しましょう。
とにかく手軽に済ませたいというニーズには、最適な選択肢と言えそうです。
カー用品店の費用と特徴

一部のカー用品店でも、車検を受け付けています。部品販売と整備を一体で行えるため、交換パーツの費用を抑えやすいというメリットがあります。
費用はおおよそ7万〜10万円程度。
営業時間も長めで、買い物ついでに相談できる点も便利です。
ただし、専門性や技術力には店舗によって差があるため、実績やスタッフの対応を確認しておくと安心ですね。
ガソリンスタンド車検の特徴と費用
最近では、一部のガソリンスタンドでも車検サービスを展開しています。
価格は6万〜9万円程度と比較的低価格で、普段から給油している場所で気軽に受けられる利便性が強みです。
ただし、整備士の常駐状況や点検内容が簡易的な場合もあるため、安心して任せられるかどうかは事前に確認が必要です。
店舗によっては車検に対応していない場合もあります。
通勤途中に預けたい、という方には選択肢のひとつになるかもしれません。
ユーザー車検の費用と特徴
もっとも費用を抑えられるのが、ユーザー車検です。
自身で予約し、陸運支局に車を持ち込む方法で、法定費用+数千円の検査費用のみで済む場合も。
トータルで5万〜7万円程度に収められることがあります。
とはいえ、車の状態を自分で把握し、整備や点検の責任も自分にあるという点では、難易度はやや高め。
知識や経験が求められるため、車に詳しい方や自分でメンテナンスができる方に向いている方法です。
普通車の車検費用が高くなる主な要因

車検費用が想定より高くなると、やはり気になるもの。
何が影響しているのかを知ることで、次回の車検での無駄な出費を避けやすくなります。
初度登録からの年数が長い
車の登録からの年数が経過すると、劣化や摩耗によって整備箇所が増える傾向があります。
たとえば、10年を超える車ではゴム製品やホース類の劣化、ブレーキ周りの消耗などが目立ちやすく、交換部品が多くなることも。
年式の古い車ほど、点検で不具合が見つかりやすく、結果として費用がかさむケースが多くなります。
整備箇所や交換部品が多い
部品の交換が複数必要になると、その分費用は一気に上がります。
たとえば、タイヤ4本の交換だけでも数万円。
バッテリーやベルト類、オイル系の交換が重なると、車検費用が10万円以上跳ね上がることも珍しくありません。
車検直前だけでなく、日常的なメンテナンスで消耗を防ぐことが節約につながります。
不要なオプション整備が追加されている
業者によっては、車検とは直接関係のないオプション整備を勧められることもあります。
例としては、エンジン内部の洗浄、エアコンの消臭処理、ワイパーの撥水加工など。
もちろん必要な場合もありますが、あくまで任意の内容です。
内容をきちんと把握し、必要性が低いと判断すれば断る勇気も必要ですね。
普通車の車検費用を安く抑えるための方法

高額になりがちな車検費用も、工夫次第で抑えることができます。
無理なく、無駄なく進めるためのポイントをご紹介します。
相見積もりを取り費用を比較する
まず実践したいのが、複数の業者から見積もりを取ることです。
同じ車検内容でも、業者によって数万円単位の差が出ることも。
特に、ディーラーと民間整備工場、車検専門店などで比較すると、それぞれの得意分野や価格帯が見えてきます。
急がず、じっくりと比較することが結果的に節約につながるかもしれません。
必要な整備内容を精査する
業者から提示された整備内容を、すべて鵜呑みにするのは避けたいところ。
本当に必要なものか、自分の車の状態と照らし合わせて判断することが重要です。
疑問があれば遠慮せずに確認し、必要性が薄い整備については見送る選択もありえます。
自分の判断軸を持つことが、費用の抑制に役立ちます。
ユーザー車検を検討する
費用を最小限に抑える方法として、ユーザー車検も選択肢に入ります。
法定費用のみで済むため、費用面では大きな魅力がありますが、整備や書類の手続きなどを自分で行う必要があるため、ある程度の知識と手間が求められます。
整備済みの車で、日頃から点検している方には、検討する価値があるかもしれませんね。
車検費用を支払う際の注意点

車検が終わり、いざ支払い──そんなときに想定外の出費やトラブルが発生すると、せっかくの整備も気分が台無しになってしまいます。
スムーズに支払うために、事前に知っておきたいポイントを確認しておきましょう。
見積もりと実費に差があるケース
車検前に提示される見積もりと、実際の請求額に差が出ることがあります。
その主な原因は、追加整備や交換部品が発生した場合です。
たとえば、事前点検では問題がなかったブレーキパッドが、分解時に摩耗していることが判明したり、部品の在庫状況によって別のパーツに変更されたりすることがあります。
そうした場合、追加費用が発生し、最終的な支払額が見積もりより高くなることも。
このようなトラブルを避けるには「追加作業が発生した際には事前に連絡をもらう」など、業者と事前に確認を取っておくのが安心です。
見積書には「概算」や「予想金額」と記載されている場合もあるので、その点もよく確認しておきましょう。
支払い方法の違いに注意

意外と見落としがちなのが、車検費用の「支払い方法」です。
車検に含まれる「法定費用」は、多くの場合現金で支払うことができないため、注意しましょう。
現金一括のみ対応している業者もあれば、少数ですがクレジットカード払いや分割払い、ローン対応が可能なところもあります。
また、法定費用だけは現金払い限定というケースもあるため「整備費はカードOKでも、重量税や自賠責保険は現金のみ」といったことも。
支払い時に慌てないためにも、事前に支払方法の詳細を確認しておくことが大切です。
加えて、ポイント還元やキャッシュレス決済の割引など、お得な支払い方法を選べる業者もあるので、そうした情報もチェックしておくと、思わぬ節約につながるかもしれませんね。
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